2026年ミラノ・コルティナ五輪は、競技そのものだけでなく、会場を彩る「音楽」がかつてないほど注目を集めています。
SNSで話題のK-POPやJ-POPだけでなく、フィギュアスケートのプログラム曲、NHL選手たちが選んだアイスホッケーのゴールソングなど、大会で使用された楽曲を徹底的に調査し、リスト化しました。
- フィギュア個人戦・団体戦の全主要選手の使用曲名とアーティスト名
- 鍵山優真選手の特別な「トゥーランドット」や金メダリストの神選曲秘話
- アイスホッケー各国のテンションを上げる最新「ゴールソング」一覧
- BTS、Stray Kids、SEVENTEENなど会場で流れたK-POP最新情報
- 競技を左右した?著作権トラブルによる土壇場での「曲変更」騒動
フィギュアスケート:氷上の物語を彩る楽曲リスト
フィギュアスケートの演技において、選曲は技術と同等に重要な「戦略」の一部です。
特に今大会は、開催地ミラノにゆかりのあるオペラから、最新の映画サントラ、さらには選手の声を楽曲に取り入れた実験的な試みまで、かつてないほど多彩な音楽が氷上を彩りました。
2月14日に決着した男子シングル個人戦の衝撃的な逆転劇を支えた「神選曲」を含め、注目選手の使用曲を一覧で紹介します。
日本代表・注目選手のプログラム曲一覧
| 選手名 | 種目 | プログラム | 曲名 / アーティスト・作曲者 | 備考・最新の反響 |
| ミハイイル・シャイドロフ (カザフスタン) | 男子 | FS | Confessa / The Diva Dance (映画『フィフス・エレメント』より) | 【金メダル】 5本の4回転を成功させた圧巻の演技。超高音ボーカル曲がSNSで「宇宙人の再来」と話題 。 |
| 鍵山優真 | 男子 | FS | Turandot: Christopher Tin Finale (編曲:クリストファー・ティン) | 【銀メダル】 没後100周年のミラノに合わせ、グラミー賞作曲家が鍵山選手のために書き下ろした新録音版 。 |
| 佐藤駿 | 男子 | FS | 火の鳥 (The Firebird) (作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー) | 【銅メダル】 SP9位から大逆転。力強いスケーティングと激しい旋律が完全にシンクロし世界が絶賛 。 |
| 坂本花織 | 女子 | SP | Time To Say Goodbye 歌手:サラ・ブライトマン&アンドレア・ボチェッリ | イタリアを象徴する名曲。演技直後にストリーミング再生数が20倍(2050%)に跳ね上がった 。 |
| FS | All That Jazz / Chicago (ミュージカル『シカゴ』より) | 自身の集大成として、かつて憧れた先輩のプログラムへの敬意も込めた情熱的な選曲 。 | ||
| イリア・マリニン (米国) | 男子 | FS | The Voice (インディー・フォーク・メドレー) | 楽曲内に本人の「独白(ボイスオーバー)」を取り入れた、自分自身と向き合う哲学的なプログラム 。 |
| イザボー・レビト (米国) | 女子 | SP | Moon River / Cha Cha アーティスト:ヘンリー・マンシーニ | イタリアにルーツを持つ彼女が、ミラノの観客の心をつかむために選んだ小粋なメドレー 。 |
| FS | Cinema Paradiso (ニュー・シネマ・パラダイス) 作曲:エンニオ・モリコーネ | イタリア映画の至宝。現地の観客の涙を誘う、今大会屈指の「地元密着型」プログラム 。 | ||
| トマス=リョレンス・グアリノ (スペイン) | 男子 | SP | Minions Medley (映画『ミニオンズ』より) | 著作権問題で一度は使用拒否されるも、SNSでの直訴を経て解決。ミニオン衣装で会場を沸かせた 。 |
アイスダンス:90年代ヒットパレード(Rhythm Dance)
今シーズンの共通テーマは「1990年代」。リンクが懐かしのクラブシーンへと変貌しました。
- ライラ・フィアー & ルイス・ギブソン (英国): 『Spice Girls Medley』 (Wannabe, Viva Forever, Spice Up Your Life)
- 英国のアイコン、スパイス・ガールズで会場総立ちの盛り上がり。
- パイパー・ギレス & ポール・ポワリエ (カナダ): 『Supermodel』 (RuPaul)
- 90年代のクラブカルチャーを表現したファッショナブルな選曲。
- ホリー・ハリス & ジェイソン・チャン (豪州): 『Jennifer Lopez Medley』 (Waiting For Tonight 他)
会場を彩るBGM:K-POP・海外トレンド
競技の合間や製氷時間、会場を盛り上げるDJの選曲も大きな関心事となっています。
特にミラノ五輪は「K-POPの世界的浸透」を象徴する大会となっており、BTSやStray Kidsなどの楽曲が流れるたびに、現地のファンによる動画がSNSで瞬時に拡散される事態に。
練習会場から試合本番のインターバルまで、会場を熱狂させた最新のBGM情報をまとめました。
- BTS JIN: 現地時間2月8日(日本時間9日)、フィギュア・ペア競技の後に流れた『Don’t Say You Love Me』が「氷の雰囲気に完璧に合う」と絶賛されました 。
- Stray Kids: 練習会場やインターバルで『DIVINE』が流れ、現地のSTAY(ファン)が歓喜 。
- SEVENTEEN: 競技の熱量を加速させる『Thunder』が会場BGMとしてピックアップされました 。
- ENHYPEN: メンバーのソンフンが聖火ランナーを務めただけでなく、Team Koreaの公式応援歌として『SHOUT OUT』が会場を揺らしています 。
アイスホッケー:得点時に流れる「ゴールソング」
12年ぶりに世界最高峰のNHL選手たちが復帰したアイスホッケー。
ゴールが決まった瞬間に鳴り響く「ゴールソング」は、その国のアイデンティティを象徴し、会場を一瞬で祝祭空間へと変える魔法のスパイスです。
フィンランドのサウナのような熱狂や、カナダの結束を象徴するロックナンバーなど、各国の選曲はファンの間でも「センスが良すぎる」と注目の的になっています。
| 国名 | ゴールソング曲名 / アーティスト | 解説・現地の反応 |
| フィンランド | Peto on irti アーティスト:VilleGalle | 「野獣が放たれた」という意味。得点が入るたびにサポーターが大合唱する国民的ポップアンセム 。 |
| カナダ | Courage (for Hugh MacLennan) アーティスト:The Tragically Hip | カナダの国民的バンド。NHLスター軍団の誇りと結束を象徴する、心震える選曲 。 |
| アメリカ | Free Bird アーティスト:Lynyrd Skynyrd | アメリカンスポーツの鉄板。伝説のギターソロが会場のボルテージを一気に最高潮へ引き上げる 。 |
| スウェーデン | (Title TBC) ダンスポップ楽曲 | 「スウェーデンのゴール曲がかっこよすぎる!」とSNSで正体を探す動きが出るほどの大人気 。 |
五輪の裏側:著作権トラブルによる「曲変更」騒動
華やかなステージの裏側で、音楽の権利を巡るドラマも今大会の大きな特徴です。
特に、インストゥルメンタル以外の楽曲が解禁されて以降、権利者との交渉が決裂し、本番直前にプログラムの根幹である「曲」の変更を余儀なくされる選手が続出。
音楽がアスリートの精神状態や得点にいかに直結しているかを浮き彫りにした、最新のトピックスを紹介します。
- ペトル・グメンニク選手: 当初予定していた映画『パフューム』の楽曲使用許可が下りず、大会2日前にSP曲を『Waltz 1805』に緊急変更する事態に 。
- ルナ・ヘンドリックス選手: セリーヌ・ディオンの『Ashes』を使用予定だったが、権利の懸念から直前に同じセリーヌ・ディオンの『I Surrender』へ変更 。
- アンバー・グレン選手: 使用曲の作曲家CLANN氏がSNSで「無断使用」を指摘し炎上しかけたが、迅速な話し合いで和解。作曲家が金メダル(団体)を祝福するハッピーエンドへ 。
まとめ
ミラノ五輪は、視覚的な美しさだけでなく、「音楽」という聴覚的な演出がかつてないほど重要な要素となっています。
競技の結果だけでなく、ふと流れてくる「音」に耳を傾けてみると、そこには運営側の粋な演出や、選手たちの選曲に込められた熱いメッセージが隠されています。
閉会式まであと少し。
次はどんな「神選曲」が飛び出し、世界を驚かせるのか。引き続き、耳を澄ませてこの祭典を楽しみましょう!

